2019/8/31 バイオマス部会 上伊那 視察 報告
1、上伊那森林組合 ペレット製作工場
▼ペレットストーブ展示風景
カラマツ:赤松=7:3 の割合で配合している。他の物は入れないで、品質維持。
おがくずの時点で水分は、30%ほど。
回転する筒の中を3往復させる。その間に、10%に。
さらに成形の過程で3%落ちて、最終的に7%水分のペレットができる。
回転するローラーで切る。
長すぎたものや粉になってしまったのは、上記の乾燥機の燃料に使う。
(それでも足りず、商品可能なものも流用する)
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他の地域では、1000t/年以下の過小な規模のペレット工場を自治体主導で作ってしまった。
当然、成り立たず、閉鎖が多い。
1,500t 以上は作らないと収益は出ない。
東京ペレットや長野など、上伊那森林組合より、OEM製造しているものも多い。(中身は同じ、上伊那のもの)
上伊那は、最初、1,750t で計画したが足りないので、現在は、2交代制にして、3,500t/年製造
うち、販売に回せるのは、3,000t (13t/日) 残りは工場使用。
現在のラインでは、3,800t が限度か。
それ以上拡大するには、ライン全体に再投資しないといけなく、負担が大きい。悩みどころ。
現在、6名で全て回している。
おがくず製造に2名(1名補助)、ペレット製造に2名(1名補助)
それ以外に、営業やストーブ設置、メンテナンス、などの仕事がある。
よく売れる冬は忙しい。メンテや設置も多い。
夏は比較的に楽だが、冬に間に合わせるために製造を続け、倉庫が足りない。
▼上伊那森林組合 ペレット工場 外観
▼おがくず製造機
▼おがくず置き場(左:赤松、右:カラマツ)
おがくずはパイプラインによりペレット工場に移動。
▼おがくずが通るパイプ
▼乾燥機
▼ペレット切削機
▼ペレットを切削するドラム
▼商品が綺麗にパケットに積まれていく。
(ここまで、ほぼ自動)
▼ペレット工場 全景