2016/11/12長野市鬼無里にてフィールドセミナーを開催しました

2011年11月12日(土)

長野県の「エネルギー自立地域を促進するための人材育成事業」の一環として、
長野市鬼無里でフィールドセミナーを開催しました。
当日は県内外から40名の方が参加。

まずは、自然エネルギーをツールに
地域を元気にする活動に取組んでいる鬼無里の現場を視察。
NPO法人まめってぇ鬼無里の想いがこもったそれぞれの施設に
参加の皆さんからは質問や関心の声をいただきました。

◆フィールドトリップ(視察)

まめってぇ鬼無里太陽光発電所
「雪に耐える」のではなく「雪をかわす」発想で設計し、
鬼無里の皆さんの手で設置工事を行いました。
総事業費用は1300万円。
「信濃の国おひさまファンド」の対象事業として
全額市民出資により資金調達しました。
夏の下草刈りには、ヤギさんが活躍します。

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LLP鬼無里薪ステーション
何十年も放置されて景観を損なっている木々を切って
薪づくりを行っています。薪にするにはもったいない太めの木は
簡易製材機で板や柱にして活用する事もはじめました。

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エーテーオー社製ウッドボイラー
鬼無里の個人宅では給湯と床暖房の熱源に薪ボイラーを導入しました。
灯油ボイラーとの併用で、薪ボイラーを燃焼していないときは灯油ボイラーが作動。
薪ボイラーを燃焼しているときは、温度センサーがお湯の温度を感知し
40℃になったら薪ボイラー側に切り替わる電動弁をつけています。

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◆フィールドセミナー

ゲスト講師:井筒 耕平さん (村楽エナジー株式会社代表取締役)

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岡山県西粟倉村で、ゲストハウス「あわくら温泉元湯」と薪工場を経営。
ローカルでの実践的な活動を行いながら、若い人たちの起業を支援する
コンサルティングも行っている方です。
地方でプロジェクトを行う上での意識の持ち方について
自らのご体験をもとにお話いただき、「目からウロコ」の連続でした。

「自然エネルギーなど地域資源を活用して地域の課題を解決する」
というマインドでは、なかなか事が進まず、苦しくなっていきますが
西粟倉村では「一人一人それぞれがやりたいことをどんどんやっていけば
結果として地域が元気になる」という考え方に変えたところ
ユニークなベンチャー企業が新たに20社もでき、
地域内の賛同者や地域外からの移住者が増えたそうです。

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◆パネルディスカッション

パネルストは、井筒耕平さん、NPO法人まめってぇ鬼無里有澤二三明さん
長野市観光振興課 想田明秀さん、長野市環境政策課 峯村八郎さんの4名。
コーディネーターは、自然エネルギー信州ネット理事の茅野恒秀さんです。

井筒さんのお話(西粟倉村で起きていること)を聞いて、
長野市鬼無里ではどうありたいか?を意見交換。
コーディネーターの茅野さんから
「『世界の中心は鬼無里』という意識で、この地域でやりたいことを
どんどんやっていくことで、具体化、加速化するのでは?」とのコメントがあり
参加者の皆さんは、ご自分の地域に置き換えて、うなづいていました。

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◆交流会

ゲスト講師の井筒さんを囲んで、交流会がワイワイと始めりました。
鬼無里で育ったジャガイモ、カボチャ、花豆、トマトなどを材料にした
おいしい料理に、皆さん喜んでいただけたようです。

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「自分のやりたいことが起点という当たり前のことに気付けて
 ものすごく新鮮でした!」
「地域の課題を難しく考えすぎていました。
あまり考えずにとりあえずやってみます!」
「林業の問題でモヤモヤしていましたが、気分が晴れました!」

参加者の皆さまが笑顔で、会話が止まらない交流会となりました。
参加者皆さま、スタッフ皆さま、講師の井筒さん・・・
どうもありがとうございました。

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(事務局 小田切)