CO2バンク:市民が参加できる循環型の新エネルギー普及で 安心・快適な生活を次世代に

NPO法人CO2バンク推進機構

理事長 宮入 賢一郎
長野県長野市稲里町中央三丁目33番23号
TEL:026-285-5370
FAX:026-254-7301
E-mail:CO2bank@nifty.com
URL:http://www.co2bank.org/

《事業内容》
  1. 地域に根ざした循環型の新エネルギー普及活動と技術支援
  2. 市民、企業、行政等の緑化など、環境保全、循環型社会構築の協働事業

 

■事業の目指すものは?

 安心して快適に暮らせる生活を次世代に伝えるために、私たちは、地球温暖化防止と持続可能な地域社会の構築をめざして、市民と行政の協働、市民と専門家のコラボレーションにより、暮らしに根付いた事業活動を展開しています。

 新エネルギーの分野では技術開発や普及活動など、長野市における環境と経済の好循環の輪づくりにつながるようなプロジェクトを企画構想し、管理運営に至る部分までを技術支援します。

 緑が豊かで、資源も経済も循環する安全で安心、持続可能な地域づくりに貢献したいと考えています。

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■自然エネルギー事業のきっかけは?

 私たちは2004年にNPO法人を設立しました。最初に手がけたプロジェクトは「雨水循環プロジェクト」と「県産材利用促進プロジェクト」です。これらのプロジェクトから、長野市とその周辺の森林の荒廃が進んでいることや、資源の有効活用の可能性を実感しました。

 森に触れ、森林の資源をもっと活かすことが、地球温暖化を防ぎながら持続可能な社会にシフトすることになると気づき、平成19年度に取り組んだ「森のエネルギー推進プロジェクト」では、木質系バイオマスのペレットと、これを利用するストーブ等の普及活動で森と街を資源循環でつなぐ活動をはじめ、現在も継続中です。同じ時期に、市内8箇所に寄付型・市民出資型の10kwクラス太陽光市民発電所を設立し、太陽光発電と市民参加モデルを構築しました。市民参加で自然エネルギーの普及に取り組みはじめました。

 

■事業へのこだわりや特徴は?

 私たちが得意とすることは、地域オリジナルな技術や人材を発掘し、連携の輪を広げ・つなげて、新たに展開するローカルコーディネート&コンサルタントの事業です。
県内および近県の学校や有志が協働した自作エコカー(1リットル1000kmオーバー!)の大会『エコマラソンながの』、ゴミの減量化と資源の有効活用を目指し現代アート作家や学校、企業などと協働した『ダンボールの世界で遊ぼう!』、市民と専門家、行政の協働による『ながのウェルカムガーデン』などを運営支援しています。

 木質バイオマスの分野でも、森林組合や木材加工、建具・建築、ストーブ専門家などのさまざまな主体が参加して、住宅まるごと省エネ、自然エネルギーの企画・設計・施工・メンテナンスまでトータルでサポートできる体制を整えています。

 

■大変だったことは?

 プロジェクトを推進するためには、専門の技術者、利用する市民、ペレットやストーブなどを販売する流通ルート、施工する人など、さまざまな立場の人をつなぐ必要があります。その人脈をつくり仕組みを構築するまでが大変でした。

 さらに行政の助成事業や委託事業との連携も不可欠で、行政機関等との調整も丁寧におこなうことも重要です。

 

■「自然エネルギー信州ネット」への想い

 自然エネルギー普及のカギは、市民、企業、学校と行政が連携してこそ実現できる”新しい公共”による地域に根ざした地産地消型のエネルギー供給事業とネットワークの実現であると実感しています。

 自然エネルギー事業は地域が主役にならないと地域に根ざした持続的性が実現できません。「自然エネルギー信州ネット」で長野県全県での自然エネルギーネットワークが構築され地域資源を活用した地域の公民協働の動きが活発になることを期待しています。