【報告】自然エネルギー長野北信地域協議会「平成27年度2月例会」を実施いたしました。

2016/02/13
《活動報告》地域協議会
自然エネルギー長野北信地域協議会「平成27年度2月例会」を実施いたしましたのでご報告いたします。

◆ 日時:平成28年2月13日(土) 10:00~12:00

◆ 場所:新建新聞社第2ビル 9階 会議室 

◆ 出席10名

◆ 主な議題

 松岡会長の開会のあと、今年のこれまでの活動状況報告と、会員相互の近況報告、今後に向けての意見交換を行った。
1.今年度のこれまでの活動状況報告
 3回のセミナーと2回の視察・意見交換会を開催した。
(1)情報交換会・勉強会【セミナー型】
平成27年度 地域主導型の自然エネルギー事業化支援に向けたセミナー
①第1回 太陽光発電事業の最新動向 (参加20名)
 平成27年6月13日(土) 10:00~12:00 長野市生涯学習センター学習室1
講演1 『県下の自治体で増えてきた太陽光発電ガイドラインの制定・運用状況』
講師:長野県環境部環境エネルギー課 課長補佐兼新エネルギー推進係長 久保田洗耳氏
講演2 『須坂市新エネルギービジョンの取り組みと公共施設屋根貸し事業の現状』
  講師:須坂市環境部生活環境課 課長補佐 田幸 学氏
講演3 『太陽光発電屋根借り・屋根貸しビジネスの現状と展望』
講師:太陽エネルギー推進協議会 中村嘉寿良氏

②第2回 木質バイオマス事業の最新動向 (参加21名)
 平成27年8月8日(土) 10:00~12:00 長野市生涯学習センター学習室1
講演1 『長野県における木質バイオマス利用促進に向けて』
講師:長野県林務部信州の木活用課 県産材利用推進室 課長補佐千代登氏
講演2 『ペレットや薪など地域材利用の現状とバイオマスタウン構想』
  講師:長野市環境部環境政策課 地球温暖化対策室係長新井雄太郎氏
報告 『鬼無里の薪ステーション事業と太陽光発電所の現状』
報告者:一社)自然エネルギー信州パートナーズ代表理事小田切奈々子氏

③第3回 小水力発電事業の最新動向 (参加18名)
平成27年10月3日(土) 10:00~12:00 長野市生涯学習センター学習室5
講演1 『小水力キャラバン隊の活用状況と事業化支援の可能性』
講師:長野県環境部環境エネルギー課担当係長 春日隆氏
講演2 『農業用水を活用した小水力発電事例』
 講師:長野県農政部農地整備課水利係 主査阿部剛士氏

(2)情報交換会・勉強会【情報・意見交換型】
①七味温泉 温泉熱バイナリ発電見学会 (参加31名)
平成27年7月24日(金) 10:00~13:30 七味温泉恵みの湯(七味温泉ホテル渓山亭)
源泉かけ流しで加水のない泉質は本施設の大きなセールスポイントであるとともに、高温である源泉の温度を下げる際の熱利用施設として全国的にも先進的な設備は、温泉経営、観光産業の観点からも注目されている。泉質のPRだけでなく売電収入が見込めるなど、自然エネルギー利用のみならず温泉経営改善や観光振興などの面からも興味ある内容の見学会であった。

②自然エネルギー長野北信地域協議会意見交換会 (参加37名)
 平成27年9月28日(月) 13:00~14:00 長野県北信合同庁舎4階講堂
 長野・北信地域における自然エネルギーの推進のため、地元観光業等関係者との意見交換会を行った。自然エネルギーを活用した視察やツアー、自然エネルギー利用のブランド化などについても意見交換した。参加者からは視察ツアーだけでは人が呼びにくい、自然エネルギー利用だけではブランド化までは難しいなどの率直な意見も聞くことができた。ただ、「メインディッシュにはならないくとも、“おかず”的な活用はありそう」との声もあった。ここでしか得られない、見ることのできないような経験などをストーリーにしたり、環境教育や修学旅行のメニューに加えるような可能性も意見としてあげられた。

(3)情報発信
①1村1自然エネルギープロジェクト への申請と登録
『北信地域周辺自然エネルギー利用マップ作成プロジェクト』
自然エネルギー長野北信地域協議会で取り組んだ、地域にある自然エネルギーを取り入れた見学可能な民間施設や学校などの公共施設などを紹介するマップや冊子を制作した活動が登録された。 (8月17日申請 11月27日登録)

(4)定例会、会議
平成27年度第1回(4月)例会
平成27年4月11日(土) 10:00~12:00 新建第3ビル5階会議室
平成27年度運営会議
平成27年5月9日(土) 10:00~12:00 新建第2ビル9階会議室
平成27年度定期総会 
平成27年5月16日(土) 10:00~12:00 新建第2ビル9階会議室
平成27年度第2回(2月)例会
平成28年2月13日(土) 10:00~12:00 新建第2ビル9階会議室

3.意見交換
(1)『エコの村をつくる(Ⅱ)-まめってぇ鬼無里発電所-』
 大日方会員から、2015年6月に完成した42kWhの「まめってい鬼無里発電所」の導入から稼働に至るまでの経過報告があった。また、長野市からは鬼無里地区を対象とした薪ストーブ補助金が始まっていることや、鬼無里の湯へボイラー導入検討の動向についても触れられた。
すでに稼働している「薪ステーション」事業では、薪を積んでおくことが「見える化」につながって、使用したいという人みならず理解者や協力者を得ることにもつながっているとのこと。
(2)参加会員からの情報提供
・今年も4月から中野市内の小学校で自然エネルギー教室を実施する。プログラムなどの素材ネタを提供してほしい。
・農業用水の候補地について、県内・県外からの事業化相談が増えてきた。地域に何らかの関わりが持続できるような事業を応援したい。
・小川村の山林で伐採のボランティアに取り組んでいる。農業用水のマイクロ水力発電利用に関心がある。
→山梨の事例で、農業用水を使ったユニークな発電システムが開発されている。補助金も組み合わせれば効果的に導入できそう。
・信濃町でも薪づくりに取り組んでいる。利用できる伐採樹木はあるのだがユニックが必要なため、なかなか薪にするのには苦労している。安定した置き場所の確保もなかなかたいへん。
 新年度も一茶まつりへの自然エネルギー展示などを予定している。
・地域への小水力発電利用では、アドバイザーにも協力してもらうこともできそう。売電と農産物販売を組み合わせるなど新しい取組みなどのアイデアを考えていきたい。
・木質バイオマス、特に薪の利用では、小水力キャラバン隊のような相談の仕組みはあるのか?
→県庁・地方事務所などでも補助金や人材等の情報提供など相談を受けることも可能。自然エネルギー信州ネットや自然エネルギー信州パートナーズでは、薪ボイラーの導入検討や設置の経験事例もあるので、機種選定や稼働後の工夫、課題など提供できる情報や支援体制もある。

4.その他
新年度の運営会議(理事会)、定期総会の日程を次のように決めた。来年度の事業計画などでの意見があれば、メール等で事務局に知らせてほしい。
平成28年度運営会議 平成28年5月 7日(土)
平成28年度定期総会 平成28年5月14日(土)
以上