大会長ご挨拶

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第 5 回全国小水力発電サミット in 長野 大会長 
長野県知事 阿部 守一

 

 「第 5 回全国小水力発電サミット in 長野」を開催いたしましたところ、全国各地から 多くの皆様にお越しいただき、厚く御礼申し上げますとともに、心から歓迎いたします。

 ここ長野県は、「日本の屋根」とも呼ばれる 3,000 メートル級の急峻な山脈が連なり、これら を水源とする豊富な清流は、田畑を潤し、幾多の動植物の命を育み、そして各種産業へ 活用され、本県はもとより下流域の都市部にもその恩恵をもたらし海へと注いでいます。

 本県では、これらの地形的、気象的条件から自然エネルギーの導入ポテンシャルは非常に 高く、平成 25 年3月に策定しました、長野県総合5か年計画「しあわせ信州創造プラン」 において「環境・エネルギー自立地域創造プロジェクト」を掲げ、地域の力、県民の力で、 自然エネルギーの普及拡大に取り組んでいるところです。

 また、地球温暖化対策と環境エネルギー政策を統合して推進するため、「長野県環境エネ ルギー戦略」を策定し、地域主導型の自然エネルギー普及拡大に取り組んでいます。具体的 には、産官学民の協働により立ち上げた「自然エネルギー信州ネット」との連携や、「1村 1自然エネルギープロジェクト」を通じた情報提供等を行うとともに、小水力発電では県庁 内各部局及び関係団体が参画する「小水力発電キャラバン隊」による事業化支援を行い、 地域主導による自然エネルギーの事業化や積極的導入を推進しています。

 自然エネルギーが全国的にも注目されている現状において、「全国小水力発電サミット」 が長野県で開催されることは、非常に有意義なことと考えております。この大会を契機に、 長野県はもとより、全国各地で小水力発電の取組が加速し、小水力発電を活用した地域経済 の活性化が図られることを願ってやみません。

 終わりに、本大会を開催するに当たり、多大な御支援と御協力をいただきました多くの 関係者の皆様に心から感謝申し上げますとともに、今後の御健勝・御活躍を祈念いたします。